第35回 窯変 松崎健 遊心展

ごあいさつ

益子唐津

私の細工場のすぐそばから何種類かの粘土がみつかり、その中でも少し鉄分が含まれた原土を選び茶盌を作ってみることにした。
益子の土は砂目の粘土で本来水漉して砂分を取り除いて使うのだが、掘ったままの原土の大きな石だけ取り除きそのまま使う事にした。
轆轤は挽き辛いが削り目の感じが良い、この土を手にした時に頭に浮かんだのが井戸茶盌と唐津である.最も益子とはかけ離れた気がするが、私にはとても近い物に感じた。
釉薬は松灰と陶石を合わせ低めの温度で焼いてみた。
唐津の雰囲気を持ち益子の原土そのもので作り上げた物を、「益子唐津」とした。

平成24年 11月吉日

松崎 健