第32回 窯変から耀変へ 初窯記念 松崎健 陶芸展

清秋の候、皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、阪急うめだ本店 美術画廊Ⅰ・Ⅱにおきまして「第三十二回 窯変から耀変へ 初窯記念 松崎健 陶芸展」を開催する運びとなりました。
松崎先生は陶芸の郷益子にて、故・人間国宝の島岡達三先生に師事され、その作陶における精神を学びながらも、伝統に囚われない独自の作風を確立し、国内外に活動の場を広げ高い評価を得られています。
東日本大震災は未曾有の被害をもたらしましたが、松崎先生におかれましても多大な被害を受けられました。
しかし、不屈の精神力で新たに窯を築かれ、復興の思いを込めながら窯焚きを行い、そしてこの度の初窯の作品発表に至りました。
美濃における従来の典型的な志野とは一線を画す複雑微妙な釉を呈した耀変志埜をはじめ金志埜、そして豪快雄渾な窯変灰被など、渾身の力を振りしぼられた優品約八十点を展観いたします。
松崎先生ならではの秀抜な焼きと天衣無縫の造形美が結実した展覧会です。
皆様、多数お誘いあわせのうえ、ご来場賜りますようご案内申しあげます。

平成二十三年 十月吉日

阪急うめだ本店 美術画廊


ごあいさつ

此のたびの震災で益子も多大の被害を被り、登り窯の九十パーセントが破壊されました。
私のところでも二基の登り窯が崩壊しましたが、皆様の激励とご支援を頂き、一基の登り窯を再建する事が出来きました事を感謝致しております。
今回の個展は再建した窯の初窯展として行う運びとなりました事を嬉しく思います。
この窯は今までの窯とは異なり、穴窯の要素が色濃く面白い焼き上がりになっています。
どうぞ皆様お誘い合わせの上、ご高覧頂けましたら幸いです。

平成二十三年 十月吉日

松崎 健