第32回 松崎健 遊心展

ごあいさつ

このたび、「第三十二回 松崎 健 遊心展」を開催いたします。
先生は、伝統的な窯場の益子にて、故島岡達三先生の門下生として民芸の心、伝統美を継承しつつ、織部・志野・黄瀬戸など新分野にも挑戦し、多彩な作品を生み出しておられます。
今回は、大作の織部大皿をはじめ、黄瀬戸作品・唐津作品も展覧致します。
伝統を受け継ぎながら、創意にとんだ数々の作品百余点をご来場、ご高覧いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

平成二十一年十一月吉日

京王ギャラリー

黄瀬戸

昨年の京王百貨店での個展の後、無性に黄瀬戸が焼きたくなり、黄瀬戸だけを何十回と焼いたが思うような物がやけず、十数回を超ええたころから黄瀬戸らしくなったものの私の思うような黄瀬戸ではなかった。その後、灰を変え石を変えそして、五日間焼き続けた。黄瀬戸の難しさすごさを思い知らされるがこの五日が貴重な窯焚きになった。
先人達が、多くの美しい黄瀬戸を残しているが、やはり私なりの黄瀬戸が焼きたいと思い焼き続けてきた。
黄瀬戸は中国の青磁に憧れて焼かれて焼成の違いで青磁から黄色い釉調の物が生まれたというのは有名な話であるが、それだけではあの美しい黄色にはならない。青磁を焼こうとしたことが黄瀬戸を生み出した根幹であろう。
私はその部分に焦点をあてて黄瀬戸を焼いている。

平成二十一年十一月吉日

松崎 健