第29回 松崎健 陶芸展
 
第29回 松崎健 陶芸展
ごあいさつ

初夏の候、
  皆様方におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
  このたび、美術画廊 I ・ II におきまして、「第二十九回 松崎健 陶芸展」を開催させていただく運びとなりました。
  陶芸の郷、益子において、人間国宝 島岡達三氏に師事された松崎健先生は、桃山時代の武将古田織部の思想と様式を取り入れ、自由で感性あふれる造形美と、薪窯がつくり出す炎の美「窯変」によって、常に多くの注目を集めています。
  今展では、次なる挑戦の先駆けである、益子の原土による作品をはじめ、力強い焼きの意匠を表現する窯変灰被、耀変志埜、金志埜などの壷、花器、茶盌、俎板皿から徳利、ぐい呑まで、気迫の優品を百十余点展覧いたします。
  皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場賜りますようご案内申し上げます。

         平成二十年五月吉日

阪急百貨店 大阪・うめだ本店 美術サロン

 
益子原土

 焼き物は、土によって変化する。また同じ土でも焼き方で変わる。そしてその先に窯変がある。
 私は、焼きの可能性を求めて色んな原土を試す、そして現在は十種類位の土を使っているが、益子の原土は十五年前に試し、私の焼き物にはそぐわなかった。
 昨年の暮れに、私の細工場の目と鼻の先から粘土が出た。これは、今までの益子の粘土とは異なりかなり上質の粘土である。何種類かの原土を採ってきて試験を始めたところ、思ったより結果もよく、早速、私の窖窯で焼くことにした。
 七日間炎に耐えられるか心配だったが、十分耐え窯変の変化も申し分なかった。
 従来の益子の土では、火裏の変化が乏しく、満足の行くものではなかったが、今度の土は原土をそのまま揉んで、石だけ取れば頼もしい土である。
 今回の個展に益子の原土を使ったものが幾つか出品している、この益子の原土がこれから先、自分の仕事の羅針盤になってくれる様な気がする。

         平成二十年 五月吉日

松崎 健

表紙
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