ごあいさつ

このたび、「初窯記念 第二十八回 窯変 松崎 健 遊心展」を開催いたします。
先生は、窯業の地益子にて島岡達三氏に師事し、堅固で生活に使える作品を発表し国画会野島賞受賞と注目を受け、活躍しております。
近年は、薪窯による灰被窯変にこだわり、益子での志埜・織部など先生独自の作品を発表しつづけています。
今回は、初窯記念として、輝きを増した灰被窯変、灰被耀変志埜、金志埜、灰被窯変粉引などの大壷・茶わん・俎板皿等百六十余点を展覧いたします。
力強く、味わいある作品を是非ご高覧下さいますよう、御願い申し上げます。

          平成十七年十一月吉日

京王ギャラリー

耀変 金志埜

今年の五月から、新しい薪窯に着手したが、出来上がるまでに四ヶ月かかってしまった。紙の上での設計が、実際にレンガが積み上がってくるとイメージが違う、基本的な設計は変わらないが、細かいところが現場でかわっていく。
窯をみていると飽きない、実に楽しい。
焼きたい物が目の前に浮かんでくる。焼きたい物があれもこれもで、窯が大きくなってしまった。
この窯を作ることを考えたのが、五、六年前になる。今までの両焚きの窯を何回となく改造しながら自分の物にするのに十五年を要した。窯を焼きながらいろんな窯を考えて来た。そんな経験と次にやりたい事を形にしたのが、今回の新しい新窯である。
初窯は焼きが甘いのが常であるが、私の性分としてそれだけは許せない・・・
今までの窯焚きよりも二日多く九日間の予定で窯焚きを始めたが、窯の設計も良く火の走りがよく一週間で焚き上げることが出来た。
「窯変から耀変」耀変 金志埜は、この新しい窯の目的の一つでもある。
窯出しを迎えて、大口の灰被窯変は初窯とは思えないぐらい灰の被りが良く、大壷も今までにない焼き上がりで面白い。
問題の耀変 金志埜だが、今までの窯だと茶わんが二、三個取れればいいほうだったが、新しい窯でどの ぐらい取れるか窯出しが楽しみだった。
しかし、そんな甘いものではなく前回と同じくらいだったが、次ぎへの期待を残してくれた。次の窯焚きが楽しみである。

          平成十七年十一月吉日
                      松崎 健

 

表紙
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