ごあいさつ

 このたび、松崎健遊心展を開催いたします。
先生は、島岡達三先生の薫陶を受け、昭和五十二年伝統ある窯場、益子に築窯いたしました。
 豊かな才能に恵まれ、個性ある仕事を進めて参りました。呉須、白化粧、赤絵、志野、織部、灰被、窯変、と多彩に、時に応じて、他産地の素材をも駆使し自分の物としています。
 今回は、窯変をテーマに灰被窯変、窯変志野の壺、茶碗、水指、花器を中心に160余点展覧いたします。
 ご来場、ご高覧いただきます様よろしくお願い申し上げます。
平成十五年十一月吉日

京王百貨店 京王ギャラリー

窯辺語録

何か新しいことをやらなければと言う気負いはない。しかし少しでも前に行きたい‥‥そんな気持ちに掻き立てられる。
これが限界これから先は無謀。そんな窯焚きをこの数年繰り返してきたがどこかで、そんな自分を少し誇らしくも思っていた‥‥‥だが今回は冷静に余裕を持って窯焚きに入った。そして六日目の夜を迎えて窯の中の壷が金色に光っているのを見ているうちにひらめく、「今から仕上げに入る」いつもより十二時間も早い‥‥‥炭の用意が整い、炭を大口の作品の回りに置く作業が始まり五〜六時間経ったところで炭入れが終わる。
残るは、一の間の炭入れだけ、いつもは昼間の炭入れだったが今回は真夜中の炭入れとあって口から噴出す炎、立ち上がる火花、(図録の最後のページの写真)幻想の中にいるようだった。
限界を見極め、その一歩手前が見えたのが今回の窯からの贈り物だった。
平成十五年十一月吉日

松 崎  健
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